28 7月 2025

ZOOM H1 XLR

最大SPLが140dBのマイクでも音割れせずにエンジン音の録音ができないので、今度はレコーダー側を疑ってみることにした。

自分の解釈が間違っていなければ、現在は32ビット フロート方式が主流で、小さい音用と大きい音用の2つのA/Dコンバーターを使いつつ、32ビット浮動小数点で記録するから十二分に広いダイナミックレンジを持っていて、マイクからの出力の時点で音割れしていないならレコーダーが原因で音割れすることはまずない。

一方、従来の24ビット整数のレコーダーは1つのA/Dコンバーターしか使っていないので限られたダイナミックレンジ内で録音できるように録音時に入力レベルをきちんと設定しなくてはならない。こちらも大前提でマイクの時点で音割れしていないことは必須。

そして、RØDE Wireless Go IIのTXは従来の24ビット方式だから、たとえ最大SPLが140dBのマイクを使ってマイクからの出力の時点では大丈夫でも、レコーダーのダイナミックレンジを越えてしまった大音量は音割れしてしまうと。PADでも対応しきれない大音量は、それ以上の入力レベルの調整はできないからお手上げ。
これで合ってるかな?

32ビット フロート方式のレコーダーを探してみると、Go IIの後継機であるGo Gen 3と上位機種のWireless Proモデルは32ビット フロート方式を採用している。フルセットはいらないのだけど、どちらもTX単体の販売はしていないみたい。

他のメーカーも探してみるとZOOMのH1 XLRを見つけた。マイク入力だけ付いていて固定の内蔵マイクではないので、自分の用途にちょうど良さそう。RØDE VideoMic Meも接続できそうだし、もしまだマイク側の問題でマイクをアップグレードすることになってもXLR入力があるので将来性も大丈夫そう。
ということで買ってみた。
Zoom H1 XLR
さっそくZoom H1 XLRとRØDE VideoMic Meの組み合せでタンデムシートの下で録音してみると、予想通りマイクからの出力は問題無く、レコーダーの問題だった。Zoom H1 XLRで録音したデータをDaVinci Resolveで読み込んで-12から-13dB減らすと音割れしていない音が得られた。しかも、予想通り風切り音が聞こえない! 


風切り音は聞こえなくなったけど、そうすると他のノイズ(のような音?)が気になる。でもモーターバイク/エンジンから発しているだろうから録音しないようにすることは不可能なはず。こういうものと納得するしかないのか、それとも後処理で目立たなくすることはできるのだろうか?

21 7月 2025

2台目のモーターバイク (その2)

ナンバー登録の更新の手紙が届いた。8月下旬にナンバー登録が切れるので、そろそろジクサー150を乗り続けるか他のモーターバイクに乗り換えるか決めなくてはならない。

ちなみにナンバー登録は1年で$450くらい必要。車は$140ちょっとなのでモーターバイクは約3倍。なぜこんなに違うかというと、モーターバイクは事故を起すと車に比べて重症化する確率が高いのでACC (Accident Compensation Corporation)の額も高く設定されているから(とウェブサイトでは解説されている)。ちなみに内訳はナンバー登録料が$38、ACCが$346、後は事務手数料と税金。登録料が車くらいなら増車も考えるのだけど、$450はちょっと高い。保険も2台分必要になるし。

前回、大きな不満はなくて100km/h巡航に小さな不満があると書いたけど、最近小さな不満が一つ増えた。Te Ahu a TurangaもしくはManawatu-Taratua Highwayという新しい道が開通したので登りの区間で3速で走っていると初めてレブリミッターが働いた。90km/h弱くらいか? ちなみに最大勾配は西側は10%で東側は8.5%。もうちょっと力強さが欲しいかなぁ。

Te Ahu a Turangaの展望所から。

これよりキツい勾配の坂道を走ったこともあったけど、制限速度が60km/hの区間だったので3速でなんとかなっていた。まぁ、エンジンに「がんばれよ」と声を掛けたくなる感じではあったけれど。ということでこれらの小さな不満を解消するには250ccに乗り換えが無難かなと思うけど、250ccで十分余裕があるんだろうか?という考えが頭をよぎる。

でも250ccをスキップするとすると、まだRestricted Licenceなので660cc以上は乗れないから、スズキにはSV650しか選択肢がない。DR-Z4SMもあるけど発売未定だし、自分の趣味ではないのでパス。400/500ccクラスがNZにないだけかと思って他国のサイトを見たけど、日本でもバーグマンしかないのか。GSX-8R/8SのデザインでGSX-4R/4Sみたいのがあると良いのになぁ。もしくはGSX-4T/4TTとか?

他の日本メーカーに目を向けると、300ccクラスなら、ホンダのGB350、ヤマハのMT-03とYZF-R3がNZでも売っている。400-500ccクラスまで広げると、カワサキのZ400、Z500、Ninja500、ホンダのCB500、CL500、CBR500Rがある。

やっぱりとりあえず250ccに乗り換えて、1年くらい乗ってから次を考えるか?

05 7月 2025

Gaiters? Puttees? ゲートル?

ゲートルを買う前に自作してみた。最初は妻に適当に作ってもらおうとしたのだけど、伸縮するゴムを縫うのは面倒ということで却下された。しょうがないので自分で作ったけど、技術がないので風を通さないネオプレーンの端切れにマジックテープを貼り付けただけ。しかも片方だけ。でも、試してみたら効果は歴然。これを付けた方の足は隙間風が全く入ってこない。
自作ゲートル

これはいい!ということで買ってみることにした。アウトドア用品店で色々と見付けたけれど、ナイロンみたいなツルツルしたものが多い中、目を引いたのがOutback TradingOilskin/Canvas Puttees。コットンの生地にオイルを染み込ませているらしい。防水なのも良い点。
Putteesと呼ばれていた

さっそく使ってみると、自作のネオプレーンは完全に風を防いでいたので、これを100%とすると、ゲートルは90%くらいの感じ。でも何も付けない時に感じていたスースーする感触は無くなった。
恐らく一番風が入り込みやすい部分は靴紐の間で、そこから入り込んでくる風は防いでいるからスースーしなくなったのだと思う。前方の裏側にはフックが付いていて、それを靴紐に引っかけることによって、風でめくれないようになっているのも効いていると思う。

まだ少し風が入り込んでいる感じがするのは、自作のネオプレーンは伸縮性を利用して全体がビッタリフィットしていたけど、こちらは上部にゴムがあるだけでピッタリしていないせいか? 下部の両サイドにはストラップを引っかけるためのDリングが付いているけど、残念ながらストラップは付属してなかったので、まずは適当に紐で縛って試してみた。
そうしたら90%が95%くらいになった。100%まであと一歩だけど、これで満足しておくか。

[追記]
Doppel Gangerの足首ウォーマー、DGL603-BKを見つけた。これが完璧だと思うけど、どこにも売ってない。日本は今ごろ夏だから?と思ったら既にディスコンなのか。売れなかったのか? 良さそうな商品なのに。

03 7月 2025

RØDE VideoMic Me

GoPro Hero 2024とRØDE Wireless Go IIで録画をして楽しんでいるのだけど、もう少し良い音で撮りたい。良い音というか風切り音を減らしたい。

マイクをウィンドシールド/フォームで包む目的は、マイクに風が当たった時に風切り音を発生させない為であって、マイク以外の部分で発生してしまった風切り音がマイクに届かないようにする為ではないはず。(仮定1)

他の場所で発生してしまった風切り音をマイクが拾ってしまうのはどうしようもないし、モーターバイクに乗っている以上、風切り音の発生を防ぐことは不可能。(仮定2)

でも、エンジン音の音量が十分大きければ、風切り音がそれに埋もれて聞こえなくなるか、少なくとも目立たなくはなるはず。(仮定3)

これらが正しいとするならば、風切り音ができるだけ小さく、エンジン音はできるだけ大きい場所を見つけて、そこにマイクを設置して録音できれば良いはず?

そんな都合の良い場所があるのか?

motovlogをしている人達の、特にraw soundとかpure soundとかengine/exhaust sound onlyとかの動画を参考にして、マイクの設置場所を色々試してみた結果、タンデムシートの下にある(取説と簡易工具が入っていた)隙間に入れると、風切り音が聞こえなくなるくらいに迫力のある音が撮れた。撮れたけれども、今度は音が大き過ぎて音割れしてしまう。RØDE Wireless Go IIのTXにはPADが付いているけど、それをオンにしてもまだ足りない。どうしたものか?

TXの内蔵マイクのスペックを見ると最大入力音圧レベル/SPL (Sound Pressure Level)は100dBか112dBらしい。
このPDFは100dB

こっちのPDFは112dB

参考としてmotovlog用途で評判の良いハンディレコーダーのマイクの最大SPLを調べてみると小さくても120dB、大きいのになると140dBなので、それと比べると100dBは少々どころかちょっと小さ過ぎ? まぁ、Wireless GO IIの主な用途は人の声だろうから、しょうがないというか自分の事前調査不足だったか。

音が大き過ぎたらマイクを音源から離せば良いらしいけど、今回は場所が固定なので最大SPLの大きいマイクを探してみると、同じRØDEのVideoMic Meが手頃な値段($75)で最大SPLも140dBなので良さそう。
目的のタンデムシートの下だとあまり恩恵はなさそうだけど、指向性がカーディオイドなので、TXの無指向性に比べてエキゾーストパイプからの音を狙うといったことも、もしかしたらできるかも知れない。
VideoMic Meは最大SPLが140dB

ただし、出力がスマートフォン用にTRRSなのでTXに接続するにはTRSへ変換するケーブルが必要になる。
• TRRSの二番目のRingがGND/グランドなので、TRSのSleeveへ。
• TRRSのSleeveがマイクの信号なので、TRSのTipとRingへ。
TRS-TRSのケーブルが余っていたので半分に切って、ソケット部品だけ買ってきて変換ケーブルを自作した。
VideoMic Me:TRRS - Go II TX:TRS

結果はまだ音割れする… TXのPADをオンにすると少し改善するけど、それでもまだ音割れしている。140dBってとんでもなく大きい音みたいだけど、タンデムシートの下でのエンジン音はそんなに大きい音なのか? それともレコーダー側の問題の可能性もあるのか?