GoPro Hero 2024とRØDE Wireless Go IIで録画をして楽しんでいるのだけど、もう少し良い音で撮りたい。良い音というか風切り音を減らしたい。
マイクをウィンドシールド/フォームで包む目的は、マイクに風が当たった時に風切り音を発生させない為であって、マイク以外の部分で発生してしまった風切り音がマイクに届かないようにする為ではないはず。(仮定1)
他の場所で発生してしまった風切り音をマイクが拾ってしまうのはどうしようもないし、モーターバイクに乗っている以上、風切り音の発生を防ぐことは不可能。(仮定2)
でも、エンジン音の音量が十分大きければ、風切り音がそれに埋もれて聞こえなくなるか、少なくとも目立たなくはなるはず。(仮定3)
これらが正しいとするならば、風切り音ができるだけ小さく、エンジン音はできるだけ大きい場所を見つけて、そこにマイクを設置して録音できれば良いはず?
そんな都合の良い場所があるのか?
motovlogをしている人達の、特にraw soundとかpure soundとかengine/exhaust sound onlyとかの動画を参考にして、マイクの設置場所を色々試してみた結果、タンデムシートの下にある(取説と簡易工具が入っていた)隙間に入れると、風切り音が聞こえなくなるくらいに迫力のある音が撮れた。撮れたけれども、今度は音が大き過ぎて音割れしてしまう。RØDE Wireless Go IIのTXにはPADが付いているけど、それをオンにしてもまだ足りない。どうしたものか?
TXの内蔵マイクのスペックを見ると最大入力音圧レベル/SPL (Sound Pressure Level)は100dBか112dBらしい。
参考としてmotovlog用途で評判の良いハンディレコーダーのマイクの最大SPLを調べてみると小さくても120dB、大きいのになると140dBなので、それと比べると100dBは少々どころかちょっと小さ過ぎ? まぁ、Wireless GO IIの主な用途は人の声だろうから、しょうがないというか自分の事前調査不足だったか。
音が大き過ぎたらマイクを音源から離せば良いらしいけど、今回は場所が固定なので最大SPLの大きいマイクを探してみると、同じRØDEの
VideoMic Meが手頃な値段($75)で最大SPLも140dBなので良さそう。
目的のタンデムシートの下だとあまり恩恵はなさそうだけど、指向性がカーディオイドなので、TXの無指向性に比べてエキゾーストパイプからの音を狙うといったことも、もしかしたらできるかも知れない。
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VideoMic Meは最大SPLが140dB |
ただし、出力がスマートフォン用にTRRSなのでTXに接続するにはTRSへ変換するケーブルが必要になる。
• TRRSの二番目のRingがGND/グランドなので、TRSのSleeveへ。
• TRRSのSleeveがマイクの信号なので、TRSのTipとRingへ。
TRS-TRSのケーブルが余っていたので半分に切って、ソケット部品だけ買ってきて変換ケーブルを自作した。
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VideoMic Me:TRRS - Go II TX:TRS
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結果はまだ音割れする… TXのPADをオンにすると少し改善するけど、それでもまだ音割れしている。140dBってとんでもなく大きい音みたいだけど、タンデムシートの下でのエンジン音はそんなに大きい音なのか? それともレコーダー側の問題の可能性もあるのか?