07 11月 2014

ownCloud

ownCloudはver. 5の頃に、便利そうだなぁと思って検証してみたけれども、当時はBoxnetを利用していて(価格以外は)特に不満もなかったので、乗り換えることまではせずに、そのまま放置していた。

その後、BoxnetからGoogle Apps for Businessに乗り換えることになって、乗り換えてみたものの細かな不満が出てきたので、もしかしたらownCloudで解消できるかな? と思い、ちょうど先日ver.7が発表されたこともあって、再度検証してみた。


・・・ということを、数ヶ月以上前に書いて、書きかけのまま放っておいたら、7.0.2がリリースされてアップデートしたりしたので、続きを書いてみる。


OSはFreeBSD 10.0R、ウェブ サーバはnginx、データベースはPostgreSQLにしてみた。インストール自体は、pkgとportsで特に問題もなく完了。nginxのコンフィグもownCloudのサイトにあるので、ほぼそのままで問題なし。あとは、アップロードできるファイルサイズ制限なんかをphpのコンフィグを編集して変更。
ユーザ設定はActive Directoryが使えるので、一々作る必要もインポートする必要もなし。あと、もし必要なら、社外ユーザをownCloudのローカルユーザとして作成することもできる。(Active Direcotryとローカルユーザは共存可能。)

ちなみに、このownCloudサーバには一切ファイルを持たせずに、Windowsのファイル サーバ内の共有フォルダをSamba経由でマウントして利用している。ownCloudにログインした時のホームフォルダも、ファイルサーバ上のフォルダに設定した。
既存のバックアップの仕組みを変更する必要もなく、ownCloudサーバが止まっても壊れても、ファイルに外部からアクセスできなくなるだけで、影響はない。


そして、数ヶ月運用してみたけれど、特に問題なく動いているし、不満も減った。外部ユーザとのファイルのやり取りはGoogle Driveに比べてシンプルで分り易い。海外出張した時も、一々VPNを立ち上げなくてもファイルにアクセスできるので便利。社内からは普通の共有フォルダ アクセスなので、大きいファイルのアップロード/ダウンロードも、ただのファイルのコピーだから一瞬で終わる。

ということで、今のところ、いいことづくめなのだけど、一つだけ要調査があって、大きいサイズのファイルをダウンロードする時に、ダウンロード開始するまでにタイムラグみたいのがある。恐らく、nginxかphpのバッファリングらしいのだけれども、とりあえず実害はないので後日調査することにした。

7.0.0から7.0.2へのアップデートは、PostgreSQLのアップデートもしたので、1ステップ増えたけれども、大体以下の手順で完了。

  1. 各種設定のバックアップ。
  2. データベースのバックアップ。
  3. PostgreSQLのアップデート。
  4. データベースのリストア。
  5. pkgでアップデート。
  6. ウェブからアクセスすると、裏で勝手にデータベースのアップデートをしてくれる。
    (コマンド php occ upgradeで、明示的に実行することも可能。)
  7. ウェブからアクセスして、ウィザードに従って設定しなおす。
コンフィグ ファイルはそのまま残っていたので、書き戻す必要はなかった。

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